kazです。
気付きというのは、ある日突然やってきます。
豊富な知識や人生経験のない若い頃でも関係ありません。
私事で恐縮ですが、遥か昔の10代の頃の話です。
画家になろうと思っていた私は、芸術大学受験に向けて、
毎日毎日デッサンのトレーニングをしていました。
(添付画像はその時の1枚)
今もきっと変わらないと思いますが、
当時、試験内容によく石膏像を木炭紙という特殊な画用紙に
木炭でデッサンをするという事が出題されました。
最初は何枚描いても上手くいかないのです。
答えは目の前にあるのに、それを2次元の紙に描き写すという事が何とも難しい。
毎日毎日、何枚も気が遠くなるほど描いていると色んな事に気づかされます。
例えば、目や鼻や口を一生懸命観察してそこだけ部分的にリアルに描けても、
全体を見るとデッサンが狂っておりブサイクな絵ができあがります。
逆に全体だけを意識して全体感のカタマリだけをとらようとすると、具体的なカタチになっていきません。
ボヤっとしているだけです。
全体と部分の両方が大切なのです。
同時にはできませんから、全体をみながら部分を描き、部分を描いたら全体を見る。
1枚の紙に宇宙を創るのです。
マクロとミクロ。光と影。見えないはずの空気。
この1枚の紙に閉じ込めた宇宙は、人生と同じではないのか。
この地球を含めた大宇宙と同じではないか。
そんな事を強く感じた記憶があります。
あれから少なからず人生経験をしてきたわけですが、
あの10代の頃に受けたインスピレーションは今でも色褪せないですね。
最近、インスピレーションおりてこないなあ?、
集中力足らないのか〜。。。。